かなり遅くなってしまいましたが小説の感想を…。やっぱり本編より小説の方が素晴らしいですね!小O刀氏(いや別に伏せなくてもいいのかな?)という方はアニメスタッフより「マクロスF」という作品とキャラクターを理解し、そして愛してくれているんだと思いました!ここから下はネタバレになりますので「小説読むまで内容を知りたくない」という方(あ、あとランカファンの方)はご遠慮下さい。
大切な大切な「フレンドリーファイア」のお話が小説ではどのように描かれるのか……、物凄い期待をしながら小説を読み進めていきました。そしてそのシーンを読んで……、優しく、温かく、そして切ない想いが溢れてきて思わず泣いてしまいました。ミシェルにとってアルトは「暗闇を照らし出す一筋の光」だったんですね。彼にとってアルトという存在がどれだけ大きなものだったのか…、アニメでは全くと言っていいほど描かれていなかったので、この小説を読んで救われた思いがしました。「生きる」理由を見出し、ほんの僅かな時間を生きながらえたことによって、ミシェルはどれだけの「綺麗なもの」に出逢えたんでしょうか?生きていたからこそアルトという「光」にも出逢えたし、たくさんの仲間や大切に思える人たちにも出逢えたんでしょう…。でも私は、彼にもっと生きていて欲しかったんですよ!もっとたくさんの「綺麗なもの」をみて、たくさんの優しさに包まれて、幸せになって欲しかったんです!……本編を見終わって思ったこと、それはミシェルが元々「こうなるべきキャラクター」として作られたんだということでした。おそらくはアルトの背中を押すための…、何らかの変革を促すための存在だったんでしょうね。でも実際、21話以降のアルトに変化は見られず、結果としては失敗だったとしかいいようがないんですよ!戦闘機乗り(ファイター)として、激しいドッグファイトの末に命を散らすなら「マクロス」シリーズの中の英雄譚のひとつとして人々の記憶に残ったかもしれませんが、この描き方は本当に納得がいかないんですよ!!!例えば「00」のように、始めからリアルな戦争を描いている作品なら解ります。戦争において「納得のいく死」なんてありえないし、だからこそロックオンの死も、ルイスの衝撃も、ショックは受けたものの受け入れることはできたんです。でも「マクロスF」はそんな話ではなかったじゃないですか!だったら始めからリアル路線で描けばいいのに、最初に散々笑わせておいて、途中思い出したように戦争のお話を描き始め、最後はミュージカル映画のノリで大団円…って、やっぱりおかしいですよ!……もう本編はどうでもいいとかいっておいて、また文句言ってすみません。小説を読んでいたら心の中でずっともやもやしていたものが溢れてきてしまいました。結局これだけのキャラクターをアニメでは生かしきることができなかったんでしょうね。主人公であるはずのアルトですらきちんと描かれていなかったし…。そう考えるとキャラクターの性格や生い立ち、細かい設定まで生かしてストーリーを進める小O刀氏(いや、だから伏せなくてもいいと思うんですが一応…)の手腕は素晴らしいとしかいいようがありません!!!歌舞伎の女形として「女」であることを強要されていたアルトの苦悩、アルトを守りたいと思う反面「穢したい」という欲望に駆られるミシェルの葛藤…、彼らの持つ純粋な想いと生々しいまでの欲望がリアルに描かれていてグイグイ引き込まれてしまいました。できることなら彼らのやりとりをもっと見て(読んで)いたかったのですが、またしてもランカが邪魔を……(大激怒)!!!ランカがあそこでギャーギャー騒がなきゃ、ミシェルとアルトはちゅーぐらいしてたかもしれないのに!いや、それどころか「おまえの性別を確かめる」とかいってミシェルがアルトに襲い掛かっていたかも!!!(実際それくらいの雰囲気でしたよ!)…別にアルトが行かなくたってランカはブレラが守るんだし放っておけばいいのに!つーか私的にはランカがヒュドラに食われても痛くもかゆくもないんですけど!!!それでなくても「フレンドリーファイア」の話が「レジェンドオブゼロ」の中に組み込まれて短縮されちゃったのに…(泣)!ああ、でも内容的には大満足でした!ミシェルがアルトに自分の過去を語って聞かせるシーンは本当に泣いてしまいましたよ!!!アルトの涙もグっときたし、ここまで描いてくれた小O刀氏に心から感謝しています!!!
書くだけ書いてだいぶスッキリしました。
この後、秋の新番組の感想を書きたいと思います。
一番の注目はやっぱり「黒執事」かな?作画がとにかく素晴らしかったですよ!!!
…でももうすぐ「喰霊−零−(通常バージョン)」が始まるので、とりあえずこの辺で…。
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